告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜




「つうか!水瀬には関係ないだろ!これは俺と片山の問題なんだから!」
「関係ある」
「は?なんでだよ!」
「自分の好きな女を抵抗できない状況に追い込んで恋人にするなんて、おかしいだろ」
「っ、だから何の関係が」
「片山さんは、俺の大切な子だから」
「………は」



 田中くん同様、私も呆然とする。まさか、ここでこんな風に言い切るなんて……。そして、続いて驚くほど冷たい言葉がその場に落とされる。



「だから、良い加減にしろよ。そろそろ限界。殴りそう」
「っ……分かったよ!」



 水瀬くんの殴りそう発言で、田中くんは鞄を掴みガタガタと机の間を抜けて教室から出て行った。

 同時に私は気が抜け、その場にペタリとへたり込む。水瀬くんは驚いたように振り返り、しゃがんで私と視線を合わせる。
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