告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
放課後の時間帯のファーストフード店は混みすぎだと思う。駅前のお店は、ほぼ学生が席を陣取っていて、シェイクとポテトの乗ったトレイを持ち、やっとの思いで空席を見つけることができた。
「よかったー、座れて」
「確かに。安いからなんだかんだみんなここだよね」
「そうそう。安いのは勿論美味しいし」
向かい側に座った有菜ちゃんのトレイには、シェイクにポテト、ハンバーガーまで乗っている。痩せの大食いとはこのことで、有菜ちゃんは本当によく食べる。私なんて少し食べすぎるとすぐ太ってしまうから、羨ましいかぎりだ。
有菜ちゃんはハンバーガーに齧り付きながら、シェイクを飲む私に向かって口を開く。
「で、聞いたの?なんで私なのって」
「ゴホゴホッ……えっ?き、聞いてないよそんなの」
「そうなんだ。朝一緒に教室に駆け込んできたから、てっきりもう聞いたのかと思ってた」
「……聞きにくいでしょ?普通に」
「そうか〜?」