告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
「はい」
「水瀬と付き合ってるの……?」
「えっと、付き合ってないよ」
「そっか!分かった!!」
派手な女の子は、私の答えに満足したのか元のグループに戻っていった。
最近こういうことが増えてきた。他クラスの女子まで聞きにくることがあるけど、私じゃなく水瀬くんに直接聞いて欲しい。水瀬くんはモテるけど話しかけ難い雰囲気を持っているから、みんな遠巻きに見てタイミングを見計らっているらしい。
────水瀬くんに、彼女ができたら私は……。
「(私が予約されてる側なんて、誰も思わないだろうな)」
最近の私は変だ。水瀬くんのことを考えると心臓が妙にドキドキする。
話し掛けられると恥ずかしいけど、もっと一緒にいたい、もっと知りたいと思ってしまう。あの大きな猫のような目に見つめられると、その全てを見透かされてしまいそうで、すぐ赤くなる。
これって恋なの?どこからが恋なの?好きってなに?
「(恋って、難しい)」
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