告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
聞いてもいい?と言われても困ってしまった。こんなこと話されても逆に困らない?
けど、これが有菜ちゃんの優しさだって分かる。
本当は私の許可なしに聞いてもいいはずなのに……。
「……えっと」
「正直、ずっと聞きたかった。なんで男子と話すの苦手なの?とか」
「うん」
「赤面症だって、周りになんで言われようと言い返そうとしない。黙って下を向くだけ。なんでだろうって、ずっと思ってた」
有菜ちゃんは、スカートを握りしめていた私の手の上から、自分の手を重ねる。
そして視線を伏せた後、ゆっくりと口を開いた。
「……私さ、男子に触られんの苦手なんだよね」