告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜




「……そっか、あいつがね」
「……うん」
「どのツラ下げて話しかけてるんだって引き摺り回してやりたいわ。私の可愛い凛子に」
「有菜ちゃんそれは違う」
「許せない」
「抑えて有菜ちゃん……!」
「けどさ、ちょっと待って違和感」



 公園のベンチに座り、私は過去のことを有菜ちゃんに打ち明けた。有菜ちゃんの過去と比べたら大したことはないはずなのに、菜ちゃんは何度も頷きながら、真剣に話を聞いてくれた。

 そして、しばらく上を向き黙った後、ハッとこちらを見た。



「凛子とそのイジメっ子、元は仲良しだったんでしょ?何かそうなるきっかけとかは?」
「え……?」
「だって変じゃん、急にそうなるって。絶対に何かあったはずだよ」
「…………」



 そういえば、イジメられたことがあまりにも辛すぎて、何故ああなってしまったのかとか、そういう根本的な部分を考えたことがなかった。

 優しかったのに、急に変わってしまった陸くん。何か、きっかけ────。



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