告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
「本当にいつもありがとう……」
『なにが』
「体育館で悪口言われた時も、今日だってそうだよ。私ああいうの怖くて言い返せなくて……」
『片山さん悪くないのになんでそんなに申し訳なさそうなの?』
「えっ、それは……」
『別に俺がしたくてしてるし。逆にもっと頼ってほしい』
水瀬くんの言葉は、私の心に優しく落ちてきて、嬉しくてくすぐったい。
黙って耐えていることだけが、自分の心を守る術だった。だけど、そうじゃないよ、辛い時は言葉にしていいよと言われているようで、少しだけ泣きそうになった。
有菜ちゃんや水瀬くんみたいな人達と仲良くなれて、本当に幸せ者だ。
『…………俺は、片山さんの顔が赤くなるの可愛いと思う』
「……え?」
あまりに唐突な話に、思わずマヌケな声をあげてしまった。
けど、水瀬くんは真面目だったようで、言葉を続ける。