竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~

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 ちょうどときを同じくして、ミレイナは魔獣達のブラッシングをしていた。

 今ミレイナにブラッシングされているのは、エミーユだ。エミーユは女の子のフェンリルだけあり、三匹のフェンリルの中で一番ブラッシングが好きだった。

(うーん、普通のブラシだとイマイチやりにくいのよね)

 ミレイナが普段魔獣達のブラッシングに使っているのは、普通の髪の毛用のブラシだ。前々から思っていたが、毛質の違いもあって使いにくい。
 かといって、ペット用のブラシなどラングール国にはないので、これを使うしかないのだが。

[よし、綺麗になったよ]

 なんとか毛並みを整えたミレイナは、エミーユの背中をもふもふする。

[エミーユ、すっごく可愛くなった。元々可愛いけど、益々可愛くなったわ]
[本当? ありがとう!]

 褒められて嬉しかったのか、エミーユの尻尾が左右に揺れる。

(ふふっ、可愛い)

 ミレイナは相好を崩す。

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