竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
「それは何ですか?」
「リボンだ。ミレイナのために作らせた」
「私のため?」
どうして自分のためにリボンを?とミレイナは不思議に思った。
「今回の素晴らしいアイデアに対する、褒美だ」
「そんな……。私は大したことはしていません」
「そんなことはない。リックもとても感心してることが手紙のやり取りから感じられた。アリスタ国でも制度設計できないか検討するそうだ。それに、前に言っただろう。褒美は受け取り拒否されれば、捨てるだけだ」
ミレイナは戸惑った。
ミレイナのアイデアは確かにこの世界の人にとっては目新しかったかもしれない。しかし、前世の記憶があるミレイナにとっては、そのときに普通にされていたことを真似しただけだ。
悪いことをしたわけではないけれど、こうも評価されると罪悪感を抱いてしまう。
「それとも、デザインが気に入らないか?」
ジェラールはそのリボンを見せるように、ミレイナの前に差し出す。手に乗った水色のリボンには中央にパールが縫い付けられ、アクセントにレースも付いた可愛らしい物だ。
テラスに降り注ぐ日の光を浴びて、中央のパールが上品な輝きを放っていた。きっと、然るべき職人が作った逸品だろうと思った。
「リボンだ。ミレイナのために作らせた」
「私のため?」
どうして自分のためにリボンを?とミレイナは不思議に思った。
「今回の素晴らしいアイデアに対する、褒美だ」
「そんな……。私は大したことはしていません」
「そんなことはない。リックもとても感心してることが手紙のやり取りから感じられた。アリスタ国でも制度設計できないか検討するそうだ。それに、前に言っただろう。褒美は受け取り拒否されれば、捨てるだけだ」
ミレイナは戸惑った。
ミレイナのアイデアは確かにこの世界の人にとっては目新しかったかもしれない。しかし、前世の記憶があるミレイナにとっては、そのときに普通にされていたことを真似しただけだ。
悪いことをしたわけではないけれど、こうも評価されると罪悪感を抱いてしまう。
「それとも、デザインが気に入らないか?」
ジェラールはそのリボンを見せるように、ミレイナの前に差し出す。手に乗った水色のリボンには中央にパールが縫い付けられ、アクセントにレースも付いた可愛らしい物だ。
テラスに降り注ぐ日の光を浴びて、中央のパールが上品な輝きを放っていた。きっと、然るべき職人が作った逸品だろうと思った。