竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
 そこまで言いかけて、ミレイナは言葉に詰まる。

 今はまだ、なんなのだろう。
 恋人……ではないと思う。
 なら、臣下?
 それも違うような気がする。

[よく知らんが、大して違わないだろう。ああ言っておいたほうが説明が楽だ]

 ゴーランは大した問題はないと、話を切り上げる。
 会話していたせいで少し遅れたゴーランとミレイナに気付き、ジェラールが振り返った。

「ミレイナ、どうした?」
「なんでもありません」

 ミレイナは笑顔を作って明るく答える。
 けれど、すぐにまた先ほどと同じことを考えてしまう。

(本当に、私とジェラール陛下の関係ってなんなんだろう……)

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