竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
かつて、アリスタ国の辺境伯が手引きして魔獣が密漁されていた際は、魔力の供給源とすることが目的だった。そのため、できるだけ大きな魔獣が狙われた。体が大きければ、魔力の保有量も多いからだ。
けれど、今回は小さな獣用の罠。
魔力の供給源として狙ったというのは考えにくい。
「調査を進めているのですが、少し気になることが」
ラルフが少し言いにくそうに、口を開く。
「なんだ?」
ジェラールは問い返す。
「実は今回の件は、ミレイナが原因では?という憶測が一部から出ておりまして」
「ミレイナが原因?」
「はい。実は最近、陛下達を真似て城下を中心に魔獣を連れて歩くのが流行しているようでして、売りさばくためにまだ子供の魔獣を生きたまま捕まえようとしていたのではないかと。それに、魔獣を連れ歩く竜人が増えたことに伴い、赤の他人に襲いかかったなどのこれまでになかったトラブルも増えています」
「…………。なぜそれが、ミレイナのせいになる」
意味がわからない、とジェラールは吐き捨てる。
けれど、今回は小さな獣用の罠。
魔力の供給源として狙ったというのは考えにくい。
「調査を進めているのですが、少し気になることが」
ラルフが少し言いにくそうに、口を開く。
「なんだ?」
ジェラールは問い返す。
「実は今回の件は、ミレイナが原因では?という憶測が一部から出ておりまして」
「ミレイナが原因?」
「はい。実は最近、陛下達を真似て城下を中心に魔獣を連れて歩くのが流行しているようでして、売りさばくためにまだ子供の魔獣を生きたまま捕まえようとしていたのではないかと。それに、魔獣を連れ歩く竜人が増えたことに伴い、赤の他人に襲いかかったなどのこれまでになかったトラブルも増えています」
「…………。なぜそれが、ミレイナのせいになる」
意味がわからない、とジェラールは吐き捨てる。