竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
◆◆ 4
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王宮の正面口には大きな馬車乗り場がある。その馬車乗り場の一角で、ミレイナは辺りを見回していた。
ラングール国では竜化して移動する人も多いので馬車を使う人がアリスタ国より格段に少ないが、それでも馬車乗り場には沢山の馬車が停まっていた。
(マリベルさん、どこかな?)
停車位置をきちんと聞いておけばよかったと後悔し始めたそのとき、「ミレイナ様」と声がしてミレイナはそちらを振り返る。
「こちらよ」
そこには、こちらに向かって片手を振る、黄色いワンピース姿のマリベルがいた。ハーフアップにされた艶やかな焦げ茶色の髪の毛はくるりと縦に巻かれている。
(もしかして、待たせていたかしら?)
ミレイナは慌ててそちらに走り寄る。
「気付かずにごめんなさい」
「いいのよ。乗って」
にこりと笑いかけられ、ミレイナはほっとする。
王宮の正面口には大きな馬車乗り場がある。その馬車乗り場の一角で、ミレイナは辺りを見回していた。
ラングール国では竜化して移動する人も多いので馬車を使う人がアリスタ国より格段に少ないが、それでも馬車乗り場には沢山の馬車が停まっていた。
(マリベルさん、どこかな?)
停車位置をきちんと聞いておけばよかったと後悔し始めたそのとき、「ミレイナ様」と声がしてミレイナはそちらを振り返る。
「こちらよ」
そこには、こちらに向かって片手を振る、黄色いワンピース姿のマリベルがいた。ハーフアップにされた艶やかな焦げ茶色の髪の毛はくるりと縦に巻かれている。
(もしかして、待たせていたかしら?)
ミレイナは慌ててそちらに走り寄る。
「気付かずにごめんなさい」
「いいのよ。乗って」
にこりと笑いかけられ、ミレイナはほっとする。