竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
「ここ? すごい!」
初めての高位貴族のお屋敷への招待に、興奮が高まる。
馬車はそのまま進み、両開きの立派な門をくぐる。
長い通路の向こうには、通路と繋がる玄関を中心に両翼に広がる邸宅が見えた。その通路の両脇には屋敷の表を飾る庭園が広がり、美しく植栽がされている。
馬車が停まると、すぐに使用人が屋敷の中から出てきて案内してくれた。
「マリベル様、ミレイナ様、ごきげんよう。ようこそいらっしゃいました」
玄関ホールで、スザンナが笑顔で出迎える。
「ご招待ありがとうございます」
(えっと、お土産って今渡すんだよね?)
礼儀作法の特訓を思い返し、ミレイナは持って来た焼き菓子の箱を取り出す。
「これ、気に入ってくださればよろしいのですが」
「まあ。この包装は、あの人気店のものね?」
スザンナはミレイナの取り出した包みを一目見て、それが城下で人気の菓子店のものだとわかったようだ。
「はい。セシリア様にご相談したら、ここのがよいのではとお勧めいただき、手配してくださいました」
「わたくし、ここのお菓子は大好きだわ。ありがとうございます」
スザンナはミレイナの手渡した箱を胸に抱いて微笑む。
初めての高位貴族のお屋敷への招待に、興奮が高まる。
馬車はそのまま進み、両開きの立派な門をくぐる。
長い通路の向こうには、通路と繋がる玄関を中心に両翼に広がる邸宅が見えた。その通路の両脇には屋敷の表を飾る庭園が広がり、美しく植栽がされている。
馬車が停まると、すぐに使用人が屋敷の中から出てきて案内してくれた。
「マリベル様、ミレイナ様、ごきげんよう。ようこそいらっしゃいました」
玄関ホールで、スザンナが笑顔で出迎える。
「ご招待ありがとうございます」
(えっと、お土産って今渡すんだよね?)
礼儀作法の特訓を思い返し、ミレイナは持って来た焼き菓子の箱を取り出す。
「これ、気に入ってくださればよろしいのですが」
「まあ。この包装は、あの人気店のものね?」
スザンナはミレイナの取り出した包みを一目見て、それが城下で人気の菓子店のものだとわかったようだ。
「はい。セシリア様にご相談したら、ここのがよいのではとお勧めいただき、手配してくださいました」
「わたくし、ここのお菓子は大好きだわ。ありがとうございます」
スザンナはミレイナの手渡した箱を胸に抱いて微笑む。