竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
「私はペットじゃないですよ」
「ペットなどと、一度も思ったことはない」
「本当でしょうか?」
「本当だ」
ジェラールはそこでつと言葉を止めると、ミレイナを見つめる。
「だが、いつも側に置きたいと思っている。ミレイナを愛でるのは、俺だけだ」
(ま、またそういう思わせぶりなことを!)
ミレイナは、落ち着いていた肌がまたぽんっと赤くなるのを感じた。
「くくっ」
ジェラールは肩を揺らす。
(可愛いって、やっぱりペットみたいで可愛いってことでしょ?)
ミレイナは頬を赤らめたまま、ぷいっとそっぽを向く。