竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
◇ ◇ ◇
翌朝、窓に掛けられたカーテンの隙間から差し込む朝日の眩しさに、ミレイナは意識を覚醒させる。
ゆっくりとまぶたを開けると、大好きな人の寝顔があった。
高く筋の通った鼻梁に、男性にもかかわらず陶器のように透明感のある肌。閉じられた目元は、長いまつげが影を作っていた。
(ジェラール陛下、眠っているわ)
あどけない寝顔は、いつもよりも幼く見える。
以前ウサギ姿で一緒に寝ていた頃は逃げ出すことばかりを考えていて、こんな風に寝顔を眺めたことがなかった。
ミレイナは思わずその頬に手を伸ばす。
指先で触れると、少しだけまつげが揺れた。
(ふふっ、なんか可愛い)
愛しさが込み上げてふにふにと頬を押していて、はたと気付く。
(あれ? 私……)
確かめようと、両手を天井にかざすように持ち上げる。そこには、確かに五本の指がある人間の手が伸びていた。
翌朝、窓に掛けられたカーテンの隙間から差し込む朝日の眩しさに、ミレイナは意識を覚醒させる。
ゆっくりとまぶたを開けると、大好きな人の寝顔があった。
高く筋の通った鼻梁に、男性にもかかわらず陶器のように透明感のある肌。閉じられた目元は、長いまつげが影を作っていた。
(ジェラール陛下、眠っているわ)
あどけない寝顔は、いつもよりも幼く見える。
以前ウサギ姿で一緒に寝ていた頃は逃げ出すことばかりを考えていて、こんな風に寝顔を眺めたことがなかった。
ミレイナは思わずその頬に手を伸ばす。
指先で触れると、少しだけまつげが揺れた。
(ふふっ、なんか可愛い)
愛しさが込み上げてふにふにと頬を押していて、はたと気付く。
(あれ? 私……)
確かめようと、両手を天井にかざすように持ち上げる。そこには、確かに五本の指がある人間の手が伸びていた。