竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
◇ ◇ ◇
自室でいつものメイド服とケープ姿に着替えたミレイナは、早速魔獣舎へと向かう。
けれど、魔獣舎に着く前からいつもと様子が違うことに気が付いた。
(なんだか、すごく騒がしいわ)
普段、三匹のフェンリルと一匹のラタトスクしかいない魔獣舎は静かなことが多い。しかし、今日は様々な鳴き声がするのが遠く離れていても聞こえてくる。
ミレイナは魔獣舎の入り口を開けると、恐る恐る中を覗き込む。
「ちょっとー。ご飯はお皿で食べるの!」
リンダが沢山の魔獣相手にお説教しているのが見えた。どうやら、ご飯をあげたら魔獣がそれを床に全てばらまいてしまったようだ。
「リンダ」
「あ、ミレイナ。助かったー。こんなに沢山、ひとりじゃ無理!」
泣き言を言いたくなる気持ちもわかる。ざっと見た限り、二十匹近くの魔獣がいる。これをひとりで見るなんて、いくらなんでも無理だ。
「これはふたりでも無理だわ。メイド長に言って、魔獣係を増やしてもらおうよ」
いくら気合いと根性を入れてもできないことはできない。ミレイナは魔獣舎の状況を見て、即座にそう判断した。
自室でいつものメイド服とケープ姿に着替えたミレイナは、早速魔獣舎へと向かう。
けれど、魔獣舎に着く前からいつもと様子が違うことに気が付いた。
(なんだか、すごく騒がしいわ)
普段、三匹のフェンリルと一匹のラタトスクしかいない魔獣舎は静かなことが多い。しかし、今日は様々な鳴き声がするのが遠く離れていても聞こえてくる。
ミレイナは魔獣舎の入り口を開けると、恐る恐る中を覗き込む。
「ちょっとー。ご飯はお皿で食べるの!」
リンダが沢山の魔獣相手にお説教しているのが見えた。どうやら、ご飯をあげたら魔獣がそれを床に全てばらまいてしまったようだ。
「リンダ」
「あ、ミレイナ。助かったー。こんなに沢山、ひとりじゃ無理!」
泣き言を言いたくなる気持ちもわかる。ざっと見た限り、二十匹近くの魔獣がいる。これをひとりで見るなんて、いくらなんでも無理だ。
「これはふたりでも無理だわ。メイド長に言って、魔獣係を増やしてもらおうよ」
いくら気合いと根性を入れてもできないことはできない。ミレイナは魔獣舎の状況を見て、即座にそう判断した。