竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
「うん、そうだよね」

 完全にキャパオーバーで半泣き状態だったリンダもこくこくと頷く。

「私、メイド長のところに行って状況を話してくるわ。今日の助っ人もほしいし」
「うん、お願い」

 早速メイド長に直談判しに行こうとしたミレイナは、ふと魔獣舎の奥に見覚えのある姿を見つけた。

[あ、あなた]

 ミレイナの声に、その一角獣も目を見開く。

[ミレイナ!]

 一角獣はミレイナの元に駆け寄ってくる。

[無事だったのね。よかった]
[うん。昨日、知らない竜人達にここに連れてこられた。抵抗しようと思ったんだけど、お兄ちゃん達が大丈夫だって言うから]
[お兄ちゃん達?]

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