竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
「ミレイナが無事でよかった」
掠れるような小さな呟きが聞こえる。
「だって、ジェラール陛下が守ってくださっていたじゃないですか」
ミレイナは常に、ジェラールの贈ってくれたカメオの加護に守られている。それに、今回の件で知ったが、ミレイナの知らないところで密かに護衛も付けてくれていた。
「それはそうなのだが、それでも心配なんだ」
ミレイナを抱きしめるジェラールの腕に力が籠る。
「前にも言っただろう? ミレイナを失ったらと思うと、怖くて堪らなくなる。お前の前だけでは、ひとりの男に成り下がりたくなる」
熱を孕んだ瞳に見つめられ、ミレイナは目を閉じる。
すぐに唇に柔らかいものが重ねられた。
「ミレイナ……」
甘さを乗せた声で名前を呼ばれるとそれだけでふわふわと夢見心地になる。どこかでトントンと気を叩くような音がした気がした。
もう一度唇が重なりそうになったそのとき、今度は間違いなくガチャッとドアノブを回す音がした。
掠れるような小さな呟きが聞こえる。
「だって、ジェラール陛下が守ってくださっていたじゃないですか」
ミレイナは常に、ジェラールの贈ってくれたカメオの加護に守られている。それに、今回の件で知ったが、ミレイナの知らないところで密かに護衛も付けてくれていた。
「それはそうなのだが、それでも心配なんだ」
ミレイナを抱きしめるジェラールの腕に力が籠る。
「前にも言っただろう? ミレイナを失ったらと思うと、怖くて堪らなくなる。お前の前だけでは、ひとりの男に成り下がりたくなる」
熱を孕んだ瞳に見つめられ、ミレイナは目を閉じる。
すぐに唇に柔らかいものが重ねられた。
「ミレイナ……」
甘さを乗せた声で名前を呼ばれるとそれだけでふわふわと夢見心地になる。どこかでトントンと気を叩くような音がした気がした。
もう一度唇が重なりそうになったそのとき、今度は間違いなくガチャッとドアノブを回す音がした。