竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
(薬包かしら?)
ミレイナはジェラールの膝の上から首を伸ばす。薄紙に包みは、アリスタ国にいるときに風邪をひくと薬局で処方してもらえた薬によく似ていた。
「獣人向けの違法薬か」
ジェラールの呟きに、胸がドクンと鳴った。
獣人向けの違法薬。
確か、国交正常化記念祝賀会の際にアリスタ国から来た獣人のアダムから話を聞いた。獣人だけに効く薬で、悪意のある人々により使われると言っていたはずだ。
(もしかして……)
違法な薬物がブレンダン邸で発見された。
ミレイナがウサギ姿から戻れなくなったあの日、ミレイナはスザンナ主催のお茶会に参加した。そこでは皆が手土産に持参した菓子をいただいており、その中にはブレンダン侯爵の娘であるマリベルが持参したものもあった。
『我が家のシェフの手作りなの。ミレイナ様も是非食べてね』
マリベルの言葉が甦る。
ミレイナはジェラールの膝の上から首を伸ばす。薄紙に包みは、アリスタ国にいるときに風邪をひくと薬局で処方してもらえた薬によく似ていた。
「獣人向けの違法薬か」
ジェラールの呟きに、胸がドクンと鳴った。
獣人向けの違法薬。
確か、国交正常化記念祝賀会の際にアリスタ国から来た獣人のアダムから話を聞いた。獣人だけに効く薬で、悪意のある人々により使われると言っていたはずだ。
(もしかして……)
違法な薬物がブレンダン邸で発見された。
ミレイナがウサギ姿から戻れなくなったあの日、ミレイナはスザンナ主催のお茶会に参加した。そこでは皆が手土産に持参した菓子をいただいており、その中にはブレンダン侯爵の娘であるマリベルが持参したものもあった。
『我が家のシェフの手作りなの。ミレイナ様も是非食べてね』
マリベルの言葉が甦る。