竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
「なるほどね」

 ミレイナの話を一通り聞き終えたリンダは、ふーむと唸る。

「でも、私はなんとなく納得いくというか、そんな気はしてた」
「え?」

 ミレイナは驚いてリンダを見返す。

「だって、ジェラール陛下ってミレイナがいるときに合わせてここにいらっしゃるし、ミレイナにだけに熱心に話しかけるし、ミレイナを見つめるときだけすごく眼差しが優しいし──。あれだけ熱い視線を送っていれば、まあ気付くよね」
「うそ……!」
「本当」

 ジェラールが自分にだけ熱い視線を送っていた?
 ペット可愛がり視線じゃなくて?

 全然気が付かなかった。

「ミレイナは、ジェラール陛下のお気持ちに応えるのが嫌なの?」
「嫌っていうか……、自信がないの。だって私、ただの魔獣係だよ?」
「確かに。私もミレイナの立場だったら『絶対無理!』って思ったと思う」

 リンダはあははっと笑う。

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