竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
テラスでお茶を楽しむなんて、アリスタ国を思い出す。ミレイナも時々、仲のよい友人とテラスのあるカフェでお茶を楽しみながら他愛ない話で盛り上がったものだ。
ミレイナは目の前に置かれたティーカップを持ち上げると、一口それを飲む。芳醇な味わいの中に、まるでもぎたての果実を思わせるようなフルーティーな香りがした。
「あ、これってもしかして──」
「先日、ミレイナが好きだと言ったものだ」
(やっぱり)
先日、ジェラールとこの時間を楽しんでいるときに、ミレイナは初めて飲む紅茶に出会った。フレーバードティーとでも言うのだろうか。味わいは芳醇でありながら、ふわりとフルーティーな香りが漂い、すっきりとしてとても飲みやすい。
ミレイナは一口飲んでそれが気に入り、「美味しい」とジェラールに伝えていた。
(もしかして、私のために用意させたのかしら?)
そうかもしれないし、偶然かもしれない。
どちらにせよ、ジェラールがミレイナの何気ない一言を覚えていてくれたことが嬉しかった。
ミレイナは目の前に置かれたティーカップを持ち上げると、一口それを飲む。芳醇な味わいの中に、まるでもぎたての果実を思わせるようなフルーティーな香りがした。
「あ、これってもしかして──」
「先日、ミレイナが好きだと言ったものだ」
(やっぱり)
先日、ジェラールとこの時間を楽しんでいるときに、ミレイナは初めて飲む紅茶に出会った。フレーバードティーとでも言うのだろうか。味わいは芳醇でありながら、ふわりとフルーティーな香りが漂い、すっきりとしてとても飲みやすい。
ミレイナは一口飲んでそれが気に入り、「美味しい」とジェラールに伝えていた。
(もしかして、私のために用意させたのかしら?)
そうかもしれないし、偶然かもしれない。
どちらにせよ、ジェラールがミレイナの何気ない一言を覚えていてくれたことが嬉しかった。