竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~
(な、何か話題を……)

 頭をフル回転させて、ふと閃く。

「そういえば、陛下や側近の方々が魔獣を連れている影響で、城下でも最近魔獣や動物を連れている方が増えてきているそうですよ」
「そうなのか?」

 ジェラールが初耳だと言いたげに、ミレイナを見返す。

「はい。リンダが言っていました。それに、先日の国交正常化記念祝賀会の際にペットを連れている外国の方もいらしたので、ますます流行るのではないかと」
「ペットというのは、確か動物を可愛がるために飼うことだったな?」
「はい、そうです」

 ミレイナはこくりと頷く。

「しかし、どこから動物や魔獣を連れてきているんだ?」

 ジェラールが首を傾げる。

「ペットショップではないのですか?」
「ペットショップ?」
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