片桐兄妹の言うことにゃ
「てめえナマぶっこいてんじゃねえぞ」
「文句があんなら正面から言えよ」
凄みに、凄みを返した。
周りが燐と女を見ていた。緊張感と好奇心。後者の方が大きい。
「他人の噂を玩具にして遊ぶのも自由。お好きに勝手にどーぞ。あたしも誰の男だろうとお好きに勝手に出来る権利があるわけ」
んな権利あってたまるか、と呆れてしまうが。
女にそんな冷静なツッコミが出来る余裕があるわけもなく。
「ふざけてんなよ!!!」
燐の胸ぐらを強く掴む。その手を剥がして、燐は自分の椅子を持ち上げた。
振りかぶり、綺麗に。
綺麗に、窓の外へ飛んで行った。