突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「ひまりちゃん、なんで泣いてたんだろう。」


ひまりが寝た後、トレーニングをする蓮に
話しかけた。


「サプライズのお祝いが嬉しかったんじゃないの?」

「えー…そんなんで、あんなに泣くかなぁ。本当はこの仕事が嫌とか…。」


そんな心配が胸をよぎった。

杏奈みたいに居なくなってしまうんじゃないかって。


あんなにいつもふざけてた杏奈。

いるのが当たり前だった。


当たり前だったものがなくなってしまう虚しさを
これ以上味わいたくない。


『ママ…』


それに
彼女がどんなものを背負って生きているのか
気になるんだ。
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