突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
傷はそんなに深くなかったのに
結局すぐに蓮兄にも心配されて
キッチンから追い出された。

夕食は蓮兄が作ってくれたので、
出来上がった料理を運ぶ。


純大はソファで真剣にゲームをしている。


その背中を見ていると
突然純大が振り返って

バチっと目が合った。


ドキン


何か言うのかと思ったら、ふいっと視線をそらしてゲームの電源を切った。


なんだかいつもと違う様子に
胸がちくんとした。

夕食の間も

何故か
無言で無心に食べ続けている。


「ジュンちゃん、なんか機嫌わるい〜?」


からかうように向かいの有が声をかけると
明らかに不機嫌そうな顔をあげる。


「別に。ご馳走さま!」


そう言って部屋に戻ってしまった。
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