突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「はい。甘いのじゃなくて良かったの?」


ソーセージとチーズの入ったクレープを頼んだ私に
純大はちょっと熱いよ、と言って、それをそっと渡した。


純大のは生クリームが溢れんばかりに盛られた旬の桃のクレープ。


「美味しいんだよ。」


甘いカフェオレは好きだけど
ケーキとかは一個で十分タイプ。


女の子たちの間で流行ってた
ケーキバイキングなんて絶対に無理だった。


クレープは塩っぱいのが好み。


「へー、一口ちょうだい♪」


純大は口を寄せると
私のクレープを加えた。


「あ、」

「うん、美味しいね。」


つられて笑顔になる。

こんな時間がずっと続けばいいのに。
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