突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
一見さんお断り風のバーに着くと
有は慣れた様子でお酒を頼む。
まもなく私の元にも
可愛らしい飲み物が差し出された。
「お酒?」
「もちろん♪」
有は嬉しそうに答える。
「次はたくさん飲ませるって言ったでしょ〜」
有は上機嫌で一杯目のビールを飲み干した。
何か聞いてくるのかと思ったのに
有はただ鼻歌を歌いながら、ゆっくりお酒を楽しんでいた。
調子くるう…
「…ひま。ありがとね。」
たわいも無い話をしながら
一時間くらい経った頃、
有は少しトーンを落としてつぶやいた。
「え…。」
「この仕事引き受けてくれて。」
視線を落としたまま、一層トーンを落としてつぶやいた。
「ひまが来てくれて、本当によかったよ。」
有はバカだ。
嘘になれている。
私と同じ。
辛いことに蓋をしようとしている。
「嘘つき…。」
有は杏奈さんが居なくなって、なんの傷も癒えていない。
そんなの見てれば分かるんだよ。
有は慣れた様子でお酒を頼む。
まもなく私の元にも
可愛らしい飲み物が差し出された。
「お酒?」
「もちろん♪」
有は嬉しそうに答える。
「次はたくさん飲ませるって言ったでしょ〜」
有は上機嫌で一杯目のビールを飲み干した。
何か聞いてくるのかと思ったのに
有はただ鼻歌を歌いながら、ゆっくりお酒を楽しんでいた。
調子くるう…
「…ひま。ありがとね。」
たわいも無い話をしながら
一時間くらい経った頃、
有は少しトーンを落としてつぶやいた。
「え…。」
「この仕事引き受けてくれて。」
視線を落としたまま、一層トーンを落としてつぶやいた。
「ひまが来てくれて、本当によかったよ。」
有はバカだ。
嘘になれている。
私と同じ。
辛いことに蓋をしようとしている。
「嘘つき…。」
有は杏奈さんが居なくなって、なんの傷も癒えていない。
そんなの見てれば分かるんだよ。