突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「ひま、ちゃんと寝てた?」


リビングに戻るとまだ起きていた有が様子を伺ってきた。


さすがに寝ているひまりちゃんにこっそりキスした事はバレているはずはないだろうけど…。


なんとなく後ろめたい。


「…」

「そんなに飲んではないと思うんだけどさぁ。ちょっと疲れてたのかもね〜」

「あんまり飲ませないでよ。まだ慣れてないんだし…」


ちょっと口調が強くなってしまって、なんだか恥ずかしかった。


「ごめんっ。楽しすぎて♪」


ムカッ


「なら、ちゃんと介抱してやれよっ」


なんか
むかついて、思ってもない事を言ってしまう。


語気が荒くなってきてしまった俺に有はガバッと抱きついてきた。


「今度から気をつけるょ。ごめん~」


(今度ってなんだよ。)


なんだか焦ってしまう。


「…部屋は入るなよ。」

「ジュンちゃん…可愛い♪」


余裕のある有になんだかへこむ。

女の子の扱いで勝てる気がしないんだ。


もしかしてひまりちゃんの事
好きとかないよね…
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