突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「有…」

「蓮兄っ!杏奈見つかったのかよ。」


有は飛びかかるように胸ぐらをつかかみかかってきた。

こんなに余裕のない有は見た事がない。


「…」

「おいっ!蓮兄っ!」

「な、何やってるの!!」


兼さんを見送って、戻ってきたひまりが血相をかえて二人の間に入った。


(なに?喧嘩?)



「落ち着けって…」

「有…?」


有はひまりに背中をさすられて
ようやく一呼吸した。


「なんだって?」

「ごめん…ちょっと一人にしてくれ。」


蓮は二人を残して部屋に戻っていった。
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