突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
こうやって二人で歩くの久しぶり…


ふわりと香る純大の香りにどきどきした。



「リハーサル…順調?」

「うん。」


ぎこちない会話。

テンポの悪いリアクション…


それなのに
横を歩いてるだけで、嬉しいだなんて。


ステージ下から、有と蓮が見える。


リハーサルだけでこんなに格好いいのに、
本番はどれほどの感動を与えるのだろう。



「みんな凄いね…。本当格好いいよ。」

「…。」


純大は階段を登りきって、ステージ裏に段ボールを置くと立ち上がって、こっちを振り返った。
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