突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
キス…?

心臓がついていかない。


「だ…ダメ…」

「本当に?」

「無理…。」

「俺だって、もう無理…」


気づいた時には唇が塞がれていた。



ずっと苦しかった。

この想いが通じ合えば、あなたに触れられたら…



だけど、届いてしまったら

好きが溢れて
もっともっと苦しい…


そっと唇が離れると全身の力が抜けた。


「…いやだった?」


だめ…
涙がでちゃう…。


「…泣いてるの?」

「違う…」


涙がばれないように
下向いたら、ポロポロ涙がこぼれた。


「泣かないで…」


泣きじゃくる私の頬を大きな手の平で包みこんで、
ドラマみたいに、優しく親指で涙をぬぐった。


「もっとしていい?」

「だめ…恥ずかしい…」



だって、
こんなにドキドキしてるから。


「ひまりちゃん…好きだ。」


もっとして…

淋しいのはもういやだ。
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