突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「何?痛いって!」


腕を引っ張ったまま、有はぐんぐん進む。


「しかも…あんな態度、失礼…」


バンッ!


有は目についた小部屋を勝手に開けると
私を引っ張ったまま、中に入ってドアを閉めた。


「な、なに?」

なんか怒ってる…

「…あいつに関わるな。」

「あ、あいつって及川さんのこと…?」


名前を口にしただけで
明らかに機嫌が悪そうだ。


「な、なんで。なんかあったの?教えてよ。」

「嫌だね!話したくもない。」


なんなの。子供じゃないんだから…


「分かった。いいな?」


壁に私を押し付けるとギロッと睨みつけた。
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