突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「え?」

「いや、ひまりちゃんは有のことが好きなのかなって思ってたから。」


そっか。

私、ちゃんと伝えてなかった。


「私…ジュンが好き。」


言葉にするだけで、エネルギーが湧いてくる。

これが恋なのかな。


「ずっと言いたかったの…すごくすごく好き…。」


同じように腕を回すと、抱きしめられた腕に力が入った。


「すげー…」


純大のこぼれるような声に
なんだか胸がキュッとなって涙がにじんだ。



あたたかい。


シャワー浴びたのかな…

石けんのいい匂い…



ドキドキする。


「ひまりちゃん…」


純大はすこし身体を離すと、うるうるした瞳で私を見つめた。


どきん


どきん


動けずにいるとそっと手首をつかまれた。


「…ほっそくて…折れちゃいそうだ。」


整った顔で、じっと私を見つめる。


そんな風に
みつめないで…



恋愛初心者の私だって分かるよ…


この先どうなるかって。
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