突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「神戸か…」
窓の外には雨が降っている。
「どうした?里美。」
今の私は里美と名乗っている。
私を助けてくれたこの人にも、ずっと嘘をつき続けている。
「ううん…なんでもないよ。」
晴人は命の恩人だ。
私がある暴力団の事務所に忍び込んで見つかったところを助けてくれた。
本人もその組の一員だったのにだ。
私を逃すために、組を一緒に抜け出して、今は追われる身だ。
一度加わった組から勝手に抜けることは
許されていないらしい。
私も晴人と一緒に逃げる日々を送っていた。
「なんで、助けてくれたの…。」
「仕方ねーだろ。わかんねーよ。」
晴人はコンビニで買ってきたおにぎりを私に投げた。
「思わず助けちまった。惚れちまったんだ…ろ。…いちいち言わせんな。」
「そういうつもりじゃ…。」
「何もしねーから、早く寝ろ。」
バカなやつ。
こんな私を好きだと言って、一緒に逃げ回っている。
「もうすぐ落ち着くからな。あの人が何とかしてくれる。」
そう言って、畳に横になると目を閉じた。
窓の外には雨が降っている。
「どうした?里美。」
今の私は里美と名乗っている。
私を助けてくれたこの人にも、ずっと嘘をつき続けている。
「ううん…なんでもないよ。」
晴人は命の恩人だ。
私がある暴力団の事務所に忍び込んで見つかったところを助けてくれた。
本人もその組の一員だったのにだ。
私を逃すために、組を一緒に抜け出して、今は追われる身だ。
一度加わった組から勝手に抜けることは
許されていないらしい。
私も晴人と一緒に逃げる日々を送っていた。
「なんで、助けてくれたの…。」
「仕方ねーだろ。わかんねーよ。」
晴人はコンビニで買ってきたおにぎりを私に投げた。
「思わず助けちまった。惚れちまったんだ…ろ。…いちいち言わせんな。」
「そういうつもりじゃ…。」
「何もしねーから、早く寝ろ。」
バカなやつ。
こんな私を好きだと言って、一緒に逃げ回っている。
「もうすぐ落ち着くからな。あの人が何とかしてくれる。」
そう言って、畳に横になると目を閉じた。