突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「有!何してるのっ!」

「杏奈っ!」

「えっ?小池さん?何で。」


ひまりが駆け寄ってきて、小池さんを見て驚いた表情を見せる。


そういえば
さっきの電話で、近くまで迎えにいくと言っていたのを思い出した。


時間になっても来ないから、探しにきてくれたようだ。



「お知り合いですか?」

「え、ああ、はい。」


ひまりは状況が飲み込めず、慌てている。


「そうでしたか…。吉沢さん、体調は大丈夫ですか?」


小池はまたニコリと微笑むとひまりに話しかけた。


「おかげさまで…。ありがとうございます。」

「では、また。」


そう言うと行ってしまった。


怪しまれたに違いないが、とりあえずはこの場をしのぐことはできた。


ほっとして力が抜けたところを
ひまりにつねり上げられた。
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