突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「あの…以前、私に双子ですか?と聞かれましたよね?」

「あ、はい。」

「その方は…私によく似ていらっしゃるのでしょうか?」


小池さんはコーヒーを口に運ぶと
一瞬、言葉をつぐませた。

そして、時折外に目を向ける。


「私も一度しか会ったことがないものですから、なんともいえないのですが…。」


言葉を小出しにしながら、こちらの様子をうかがっているように見えた。


「…とてもよく似ています。」


どきん


「むしろ、あなた本人だったのではないかと思うほど。」


どきん


その強い眼差しの奥に刑事を感じ、思わず視線を外してしまった。


「その方とはどこで…。」


小池さんは空になったはずのコーヒーカップをまた口に運んだ。


「…それは言えません。ちょっと捜査に関係することでもあるので…」
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