突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
少しピリッとした雰囲気に少し息苦しさを感じた。


「そうですか…。」

「…なぜですか?」


こう聞かれるのは当然だ。


「いや…以前その方に会ったかもしれないなと思って。」


刑事相手にどこまで嘘を突き通せるだろうか。


「どちらでですか?」


少し食いつくような小池さんの表情に
すこしひるんだが、そのまま続けた。


「ファンの方だと思うのですが…」

「…何かあるんですか?」

「はっきりとは言えませんが、お願いしたいことがありまして…。」


私がそう言うと
小池さんは何かを考えながら、コーヒーのおかわりを頼んだ。
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