突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「ひまりちゃぁん…」





「ひまりぃ?聞いてる〜?」


パチッ


「あ、ごめん」



顔をあげると私の膝に顔を乗せていた純大が、じっとこっちを見ていた。



「もしかして…座ったまま寝てた?」


くしゃっと笑う純大のあどけない笑顔。


すごくかわいい。


すごく好き。


「ー杏奈の事…考えてたでしょ?」


どきん。


「な、なんで…?」

「ん~勘…かな?」


そう言いながら、私の頭を引き寄せるとそっと唇を寄せた。


甘くて…

柔らかくて…


容易に形を変える。


「…ひまりは何にも気にしなくていーよ。」


唇を離すと少し硬い表情を私に向ける。


「でも…」

「…これは俺たちの問題だからさ。」


[入ってこないで。]


そんなつもりはないことは分かっているのに…


そんなふうに線を引かれたような気がして、胸が痛む。


私にも
何かできることはないのかな…。

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