突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
玄関を出ようとした瞬間、
携帯が鳴った。


「はい。」


見知らぬ番号をとると
有の声だった。


「今どこ?」

「家。」

有のボソッと話す低音の声が
電話ごしでも少しくすぐったかった。


「じゃあ、ちょっと待ってて。迎えに行くから。」


言われたところで待っていると
目の前に見たこともない車が止まった。

運転席には有が乗っていた。


(また、高そうな車…。)


純大といい
若いのに随分といい生活をしている。

今回の仕事の給料額から考えても
普通ではなかった。


お金持ちなのかな…
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