突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「ひまりはメイクとかする?」


朝なのでスッピンだったが
普段から、ファンデーションを塗って
軽くマスカラをするくらいだった。


「杏奈さんはどうでしたか?」

「うーん、それなりにはしてたかな。俺もあんまり女の子のメイクは分かんないなぁ。」

「ひまりちゃんは、そのままでも全然いいと思う!」


いつの間にかゲームを始めていた純大が、ソファから身を乗り出して、こちらを振り返った。


「そういうのセクハラだからね。」

「えっ!なんでっ!」


蓮が笑って純大の隣に座って、じゃれ始める。

こうしてると本当の兄弟みたい。


なんだか微笑ましい。



「んー…みんな早いっすね…。」

「有が遅いんでしょっ。」


そこに気怠そうな有がのそのそと起きてきた。

まだ半分寝てるように見える。


「あ、そうだ。メイクとかは有が得意かもね!」
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