突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
キミが居なくなった
「なんなの?今更。」
涙を浮かべて
手を振りはらうのは愛おしいキミ。
「もう無理に決まってるじゃない…」
その涙さえ
今も俺の心をはげしく揺さぶる。
「あんなやつのとこ…行くなよ。」
「もうムリだよ…。」
思わず引き寄せたその身体は
想像していたよりも細くて
強く抱きしめたら折れてしまいそうだった。
「杏奈…。」
「…はなして。」
トンと両手で押し返されて、
腕からするりと彼女は抜け出した。
頬の涙をぐいっとぬぐうと
俺を見上げた。
睨みつけるような別れを告げるような
強い眼差し。
この手を掴まなければ、
彼女が離れてしまうのに、身体が動かない。
「私行かなくちゃ。有…、さよなら。蓮兄にごめんねって伝えてね…」
そう言って、にこりと微笑んだ。
涙を浮かべて
手を振りはらうのは愛おしいキミ。
「もう無理に決まってるじゃない…」
その涙さえ
今も俺の心をはげしく揺さぶる。
「あんなやつのとこ…行くなよ。」
「もうムリだよ…。」
思わず引き寄せたその身体は
想像していたよりも細くて
強く抱きしめたら折れてしまいそうだった。
「杏奈…。」
「…はなして。」
トンと両手で押し返されて、
腕からするりと彼女は抜け出した。
頬の涙をぐいっとぬぐうと
俺を見上げた。
睨みつけるような別れを告げるような
強い眼差し。
この手を掴まなければ、
彼女が離れてしまうのに、身体が動かない。
「私行かなくちゃ。有…、さよなら。蓮兄にごめんねって伝えてね…」
そう言って、にこりと微笑んだ。