突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「ひまりちゃん、あれ乗ろう!」
「うん!」
初めての遊園地は、本当に楽しかった。
下から見上げた時は怖そうに見えたジェットコースターもとっても大好きになった。
純大ともう一回乗ろうって
何度も乗った。
そんな私達をグロッキーな顔で見ている有もちょっと面白かった。
「ママーあれ乗りたい!」
小さい頃の記憶はない。
もしかしたらママとパパとも行ったことあるのかな。
親子連れの姿を見かける度に
胸がチクリと傷んだ。
「ねー、ひま。ソフトクリーム買ってきてよ。」
そんな気分になっているとも知らずに
有は人の背中にもたれかかって休憩を始める。
「…ハイハイ、わかりました。」
有をあしらって、向こうの売店に行こうとした瞬間、腕を掴まれた。
「そんな顔すんなって。また来ような。もう、一人じゃないから。」
分かっていないと思ったけど、
やっぱりこの男はちゃんと人のことを見てる。
とても敏感で優しい人。
「分かってる…。ありがと…」
「んー?なぁに?聞こえない〜」
このおちゃらけさえなければ。
「バカ!」
「うん!」
初めての遊園地は、本当に楽しかった。
下から見上げた時は怖そうに見えたジェットコースターもとっても大好きになった。
純大ともう一回乗ろうって
何度も乗った。
そんな私達をグロッキーな顔で見ている有もちょっと面白かった。
「ママーあれ乗りたい!」
小さい頃の記憶はない。
もしかしたらママとパパとも行ったことあるのかな。
親子連れの姿を見かける度に
胸がチクリと傷んだ。
「ねー、ひま。ソフトクリーム買ってきてよ。」
そんな気分になっているとも知らずに
有は人の背中にもたれかかって休憩を始める。
「…ハイハイ、わかりました。」
有をあしらって、向こうの売店に行こうとした瞬間、腕を掴まれた。
「そんな顔すんなって。また来ような。もう、一人じゃないから。」
分かっていないと思ったけど、
やっぱりこの男はちゃんと人のことを見てる。
とても敏感で優しい人。
「分かってる…。ありがと…」
「んー?なぁに?聞こえない〜」
このおちゃらけさえなければ。
「バカ!」