突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!①
「…ひまり?」

目の前に座っていた蓮兄が
私の涙に気づいて手を伸ばした。

「あ、ごめんなさい。」

手でパパッとぬぐったのに
全然拭ききれなくて、逆に涙はどんどん溢れてできた。


「ひまりちゃん?どうしたの…あ。。」


ガチャン


隣に座っている純大が慌てて
グラスを倒した。


「あ、ジュンちゃんもー。」

蓮兄は立ち上がって布巾を取りに行く。


「ごめん。あ、ひまりちゃ…。」

「ご、ごめん…なさ…。大丈夫。」


純大はどうしていいか分からない様子で
犬を撫でるように私の頭を撫でた。

その手が優しくて、余計涙が止まらなくなってしまった。
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