蜜溺愛婚 ~冷徹御曹司は努力家妻を溺愛せずにはいられない~
お風呂を済ませ先に寝室へと入っていく柚瑠木さんを見て、ちょっとだけドキドキしてしまいます。湯上りの柚瑠木さんが凄く色っぽい事と、あと一つは……
用意していた着替えを持って私もバスルームへ。
あの事件から私たちの間でハッキリと変わったことが一つ。私と柚瑠木さんは毎晩同じ部屋、同じベッドで眠るようになったんです。
もちろんだからと言って柚瑠木さんが私に手を出してきたりなんてことは無いのですが、毎晩柚瑠木さんに優しく抱きしめられて眠る事になってしまい……
丁寧に髪と身体を洗って……少しでも柚瑠木さんに抱き心地が良いようにしっかりと肌の手入れもします。だって私が柚瑠木さんのために妻として出来る事ですから!
「でも、もしかして抱き枕とかでも代用できる程度の事なのでしょうか?」
なんてちょっと不安になったりもするのですが、今は私に出来る事を頑張ろうと思うんです。
ただ実を言うと私は柚瑠木さんに抱きしめられてすっごくドキドキしていて、毎晩なかなか寝付けなかったりもするのです。
それに、柚瑠木さんはやはり毎晩毎晩……
お風呂からあがって、キッチンで一杯のお水を飲むと寝室へ。そっとドアを開けてそのまま中へと入ります。
「……ゆっくり湯船に浸かれましたか?」
「はい。」