甘溺愛婚 ~性悪お嬢様は契約婚で俺様御曹司に溺愛される~
「……香津美が怖いのなら止めるか?」
涙を流してしまった私をみて、聖壱さんが確認したのはそれだけだった。
違う、聖壱さんが怖いわけじゃない。私は自分が知らなかった体の反応と変化に戸惑っているだけなの。
「そうじゃない、怖くないから止めないで……」
私は腕を伸ばし自ら聖壱さんを求めた。私にはこれから先もこの人しかいない、結ばれるのならこうして私だけを見てくれている今が良い。
「分かった、お前が泣いてももう止めてやらない。」
そう言うと聖壱さんは私から最後の一枚を剥ぎ取り、長い指で直接その場所に触れた。クチュ……という水音とともに、ぬるぬると動かされる指先。今までよりもっと強いその快感に身体が跳ねる。
「あっ……やあっ…ぁんんっ……やめっ……!」
聖壱さんの指は私も知らなかった感じる部分を探し出し執拗に攻めていく。奥に指が入れらて中を掻き回されると身体がビクビクと震え出した。
「ダメっ……へんなのっ!お願い、聖壱さん……止めてぇ……!」
身体の奥から湧き上がる不思議な感覚に、私は必死で聖壱さんを止めようとしたのだけれど……
「いいぜ、香津美。先に一回イっておけ。」
イく?そう尋ねたかったけれどそんな時間も聖壱さんは与えてくれず、私の敏感な場所に触れる指の動きを早めてしまった。
「ぁ、あ、あっ……やああっ!」
私は聖壱さんの腕の中、身体を小刻みに震わせて啼いた。