甘溺愛婚 ~性悪お嬢様は契約婚で俺様御曹司に溺愛される~
本当は心臓がバクバク言って今にも飛び出しそうだけど、そんなの素直に教えたくない。この強気な性格は絶対に変えられないと思うわ。
「香津美のそういう強気な性格、本当に堪らない。」
そう言うと聖壱さんは獲物を狩る肉食獣のように鋭い眼つきで、私の身体を動けなくしてしまうの。強気な私の発言は逆効果だったみたいね。
私の上に覆いかぶさった聖壱さんが、そっと私の脚を開かせる……想像以上に恥ずかしい体勢に、私はギュッと目を瞑ってしまったの。
聖壱さんの指が内股をなぞり、私の身体が彼の事を受け入れる準備が出来ているかどうかを確かめている。
「香津美、目を開けろ。初めてはお互いの顔を見て抱き合いたい……」
その言葉にそっと瞼を開けると、聖壱さんは満足そうに微笑むと私の奥へ自分の欲望を宛てがった。
「いっ……!」
我慢出来ると思っていたのに、彼の熱を受け入れるのは想像以上の痛みがあった。私、今きっととても酷い顔をしていると思う。それでも聖壱さんが私の奥へとゆっくり入って来ることに喜びも感じていて……
「香津美、身体は辛くないか?」
「少し辛いけど、とても嬉しいわ。」
今の自分の本当の気持ち、いつもみたいに強がらず素直に言ったの。今だけ彼に甘えたかったのかもしれない、なのに聖壱さんは……