あの日々は、一生のタカラモノ。

今の言葉に驚かない人はいないだろう。


自分の好きな人が、たとえ過去でも自分のことを好きだった事実があるのだから。


少なくとも、まだ成人すらしていないその人生の中では、一番に嬉しいことだったし、今でも変わらない。


その後碧が誰のことを好きになっていたのかは、一度も知っていたことがないから、知ることができない。


もしかしたら今も変わっていないのかもしれない。


だけど、そんなことは到底あり得ないことだろう。
< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop