あの日々は、一生のタカラモノ。
今の言葉に驚かない人はいないだろう。
自分の好きな人が、たとえ過去でも自分のことを好きだった事実があるのだから。
少なくとも、まだ成人すらしていないその人生の中では、一番に嬉しいことだったし、今でも変わらない。
その後碧が誰のことを好きになっていたのかは、一度も知っていたことがないから、知ることができない。
もしかしたら今も変わっていないのかもしれない。
だけど、そんなことは到底あり得ないことだろう。