アヤとり
「灯さん、お疲れ様です」
「お疲れ、星君」
私の職場はここ“カフェ・エクレ”。
人に恵まれた自慢の職場で、バイトしていた時代から数えるともう6年勤めている。
チーズケーキが自慢のお店で、広さはあるのにうるさくない大好きな職場。
「ねえ灯さん、もう少しでですよね! 一緒に帰りませんか?」
「今日遅番足りてないし、遅くなりそうだよ? また今度ね」
私はレジに向かい作業する片手間で、星君に返事をした。
「そうやっていつもはぐらかすんだから……」
「はぐらかしているわけじゃないけど……」
「いいなあ、彼氏さんは。灯さんと付き合えるなんて羨ましい」
キリがいいところで星君の方を見ると、拗ねたような顔でフロアを見渡していた。
「別にそんな良いものじゃないよ」
「じゃあ、彼氏変わってくださいよー」
「私に言われても……」
「じゃあ、彼氏さんに許可取ったらいいんですか?」
「何言ってんの」
こんなに軽口たたいているけど、仕事は早いし正確。
何より女性客からの人気が高い。
「お疲れ、星君」
私の職場はここ“カフェ・エクレ”。
人に恵まれた自慢の職場で、バイトしていた時代から数えるともう6年勤めている。
チーズケーキが自慢のお店で、広さはあるのにうるさくない大好きな職場。
「ねえ灯さん、もう少しでですよね! 一緒に帰りませんか?」
「今日遅番足りてないし、遅くなりそうだよ? また今度ね」
私はレジに向かい作業する片手間で、星君に返事をした。
「そうやっていつもはぐらかすんだから……」
「はぐらかしているわけじゃないけど……」
「いいなあ、彼氏さんは。灯さんと付き合えるなんて羨ましい」
キリがいいところで星君の方を見ると、拗ねたような顔でフロアを見渡していた。
「別にそんな良いものじゃないよ」
「じゃあ、彼氏変わってくださいよー」
「私に言われても……」
「じゃあ、彼氏さんに許可取ったらいいんですか?」
「何言ってんの」
こんなに軽口たたいているけど、仕事は早いし正確。
何より女性客からの人気が高い。