彼氏君と秘密
君と交流
すぐにゴミを捨て終わり、私は教室へもどろうと歩き始めた。
さっきのように校舎を回る。
そして玄関にたどり着くと、そこには殿下がいた。
「ゴミ捨てお疲れ様。」
殿下が言う。
「あ、う、うん。田上くんは何してたの?」
ぎこちない私。
こんなんじゃ好きってばればれだ!!
そう思った私は平然を装って話題を振った。
でも無理してたのは田上君にはお見通しだった。
「さっきから思ってたんだけど……」
そう言って私に近づく。
「宮坂って顔真っ赤になるよね。」
気付くと殿下の手は私の頬へと伸び、大きく骨張った手で私の顔を包んだ。