彼氏君と秘密

殿下は続ける。


「そう思ったらもっと話したくなって、玄関で宮坂を待ち伏せちゃつた。」


最後に「てへっ☆」って付きそうな位に無邪気に言った。


「か……かわいいとか何言ってるの?」


やっと私の口から言葉がこぼれた。

私の容姿は、自分で言うのも悲しいけれど、普通なのだ。

殿下に圧倒されて今まで言葉がでなかったけれど、ここは否定させてもらう。
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