彼氏君と秘密

授業の合間の休み時間。

美雪が私の席に駆け寄って来た。


「心、おはよ。あとおめでとう!」


「美雪!!ありがとう!!不安はいっぱいあるけどね……。」


私が苦笑いをすると、美雪がフォロー。


「まだ何もわからないよ。これから付き合って、結果、殿下に好きになってもらえたらいいじゃない。」


「うん……。」


「それに今日、心の髪の毛いい感じだよ。そうやって心が頑張ってれば、殿下の気持ちが変わるのも早いよ。」


そうだよね……。

私が頑張れば、正真正銘の両思いカップルになれるかもしれないんだ。


「私頑張ってみるよ、美雪!!」


「その意気」と言って美雪は微笑んだ。
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